大型免許のデメリット

普通免許などを既に持っている人しか取得できない

大型免許を所持している人の絶対数は少なく、持っていれば職種の幅が大きく広がるだけではなく、給料も比較的高額になるというメリットがあります。では、デメリットにはどのようなものが挙げられるでしょうか。大型免許のデメリットは所持していること自体には存在せず、すべて所持するまでの間に存在するといえます。まず、取得まで時間がかかることです。普通免許は高校生でも取得が可能ですが、高校卒業前に大型免許を取ったと自慢している高校生を見た人は一人もいないはず。これは当然で、大型免許を取得するためには普通免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを取って三年以上経過していることという条件があるからです。 大型免許取得を対象にしている自動車学校が少ないのもデメリットでしょう。普通免許であれば自宅近くの教習所や、指導員が優しいと評判の学校へ行こうなどと選り好みが可能ですが、大型自動車免許を取れる教習所だと県内の数ヶ所しかなく、とにかく通えそうなところを選ぶしかないというのが一般的です。また、大型免許を対象にしているところでも教習で運転できるトラックの数が少ないため、技能教習の予約を入れることが難しいという点もあるかもしれません。

取得費用を抑える方法が少ない

普通免許で取得費用を抑える方法として、「一発試験」を受けて合格するというものがあります。一発試験とは技能テストを教習所で受けるというもので、この方法で取得を試みるならばわざわざ自動車学校に通って技能教習を受けずに済むのです。当然、その分だけ費用を少なくすることができます。大型免許でも一般試験は可能ですが、普通免許でも困難なのにさらに何十倍も難しく、取得できる可能性は0に近い。一発試験にパスするためには、私有地をトラックで走り回って技量を身につける必要がありますが、それが可能な人はほとんどいないはずです。したがって費用を抑える方法がなく、その点もデメリットといえるでしょう。 ただ、費用の面で不安を感じているならば、なんとかできる方法があります。それは教育訓練給付金制度を利用するというものです。資格を取得して、それを生かして働きたいという人向けの助成金制度であり、大型免許の取得であれば最高10万円まで給付してもらえます。どの教習所に通っても申請すれば必ず10万円もらえるわけではなく、指定された教習所へ行く必要があり、さらに雇用保険に一年以上加入していたなどの条件がありますが、クリアできる人であればお得な制度といえるでしょう。